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フリーランスになって1年目を終えましたので、振り返りをしてみます。
先日、確定申告を終えてフリーランス1年目を無事に終えることができました。
私は2018年の年初にそれまで勤めていた会社を退職して、フリーランスのエンジニアになりました。以前の記事でも書きましたが、準備期間に4年もかけてしまい35歳になる直前での独立という形になりました。ただ、無駄に時間を過ごしていたわけではなく、技術の勉強をしながら自分はどの分野で勝負していくのかと自問自答する日々でした。会社員時代の仕事をフリーランスになっても継続するという場合は例外として、独立する、フリーランスになるとういうことは、何かしらやりたいことがあって、会社員の立場であれば実現が難しいと悟った時に、「フリーランスになろう。独立しよう」と思うのではないかと思います。だから準備期間が長くなってしまうのはある程度仕方ないと思います。
専門スキルをどう磨いていくかの方法論については、ご専門とされる職業によって異なるでしょうから、この記事ではいったん横に置いておき、職業、専門分野に関係なく、独立準備中やフリーランスの1年目にやっておいて良かったことを紹介します。
フリーランスの準備編
人脈作り
独立準備中には、ぜひ同じ仕事をする人が参加するコミュニティや勉強会に参加することを個人的にはオススメします。異業種交流会など、飲食を介しての人脈作りがメインの目的になっているイベントは避けた方が無難です。もちろん理由があります。
異業種交流会のデメリット
- 人となりが分からない場合、トラブルに巻き込まれる可能性がある。
- 会社員の立場であれば、営業活動が制限されてしまう。
- 作った人脈も独立後に役に立つか分からない。
- 営業交渉の経験がないと相場よりも大幅な安売りなってしまう可能性がある。
以上のようなリスクです。加えて、お酒が飲めて初対面の人でも気兼ねなく面白い話ができるという人は、人脈を作れるかもしれません。
しかし、私もそういった社交性が良いタイプではありませんので、安くない会費を払って、知り合いの方が誰もいない会場で、結局殆ど話もしないで帰ってしまうということがありました。これは勿体無いですよね。そして、こうした異業種交流会には、マルチ紛いのビジネスを勧めてくる人、自分の商品やサービスを売ることだけが目的で参加している人もいます。余計なトラブルや出費は避けたいので、以降は行かなくなりました。
一方、その分野の勉強会やコミュニティは積極的に参加するようにしていました。集る参加者は特定の技術、ソフトウェアに関心があり、勉強をしたり、すでにその技術で仕事をしている方々です。共通の話題があることで継続的にお付き合いできる人が見つかるかもしれません。できれば勉強会では、いわゆる同じような経験や境遇の友人だけでなく、そのコミュニティや勉強会で誰からも一目置かれている人とも接点を持つように心がけておくと良いと思います。そうした人脈はいよいよ本格的にフリーランスになると決めた時に頼れる存在になるかもしれません。
テック系の勉強会やコミュニティのメリット
- 自分と同じ立場の人(会社員の方であれば社外のエンジニアやデザイナー)と知り合うことができる。
- 特定技術について詳しくなれる(最新動向、ベストプラクティス、バットノウハウ、などなど)
- 将来フリーランスになった時に助け合う関係性に発展するかもしれない。
IT系の勉強会やコミュニティは以下のサイトで検索することができます。
- Techplay
https://techplay.jp/ - connpass
https://connpass.com/ - Doorkeeper
https://www.doorkeeper.jp/ - Meetup
https://www.meetup.com/ja-JP/ - Peatix(ピーティックス)
https://peatix.com/?lang=ja
経済面について
フリーランスというキャリアが注目されているので、会社員とフリーランスの収入の違い、金銭管理などは情報が多く出回るようになりました。
将来はフリーランスになりたいと思うようになってから、節約を心がけていましたが、その中で役にたつ豆知識を紹介します。
向こう1年先ぐらいまでの生活費を貯金しておく
会社を辞めても、社会保険料や税金の支払いはやってきます。家賃、食費、水道光熱費も生きて行くためには必要です。特に1年目は売上がなくても支払が先に必要になってしまうことが往々にしてあります。キャッシュが尽きることがないように貯金しておくべきでしょう。仮にそこそこの貯金があっても熟考することなく、衝動買いはしない方が良いです。営業に必要な交通費、接待交際費も必要なケースもあるでしょうし、セミナーを開催する場合なども会場費用が必要になってきます。
貯金が少ない場合には、貯金ができるまでは、できるだけ会社員を続けた方が良いと思います。でもどうしてもという場合には、社会保険料の免除申請をするとか、独立して1-2年は実家でお世話になるとか、一旦はクルマを手放す、たくさん趣味がある場合にはどれかを諦めるといった、思い切った節約をしても良いと思います。
1年目で売上が少ない内は徹底的に節約するぐらいの覚悟がしておいたほうが良いかもしれません。私がやってみて、最も効果があると考えるのは、現金を使わないで生活に必要なもの、仕事に必要なものを調達するということです。
現金はなるべく使わない方法を考える
フリーランスとして独立する時に必要なものを揃える時も、できるだけお得な購入方法や決済の手段を考えます。以下のようなものは最低限必要なのではないかと思います。
1.レンタルサーバーの契約、独自ドメインの申し込み
→ご自分のビジネス用のサイト(ホームページ)に必要
2.経理ソフト
→青色申告に必要な複式簿記で使う。
3.見積書/請求書作成サービス
4.オフィスソフトや業務に必要なソフトウェアなど
私服
会社員時代はスーツだったけど、フリーランスになるのだから、自分好みの洋服がほしいと思うのは当然だと思います。そもそもスーツは作業するために適した洋服とは言えませんからね。ただ、現金を(なるべく)使わなくてもほしい洋服が手に入るとしたらどうですか?魅力的ではありませんか?
フリマアプリで売る、町のリサイクルショップに売りに行くというのもアリですが、売れるかわからない(買取してくれると限らない)し、面倒です。私が一番お得だったと思うのは、「ZOZOUSED(ゾゾユーズド)」。こちらであれば、「買取サービスを申込む」から申し込みをして、届いた段ボール箱に洋服を入れて送るだけ。下取りが成立した場合、買い取り金額を現金またはZOZOポイントに交換できるので、新しい洋服をお得に買うことができます。私の場合には、スーツやジャケットが10着以上ありましたので、2-3着を残して、後はZOZOポイントに交換してもらいました。長時間の作業でも肩が凝らないカーディガンやスウェット、ジーンズなどを購入しました。
食費関連、消耗品購入など
お付き合いがあるので、現金が出て行くのは仕方ないにしても貧しい思いをせずに賢く節約したいものです。これについては、ふるさと納税をうまく活用したいところです。ふるさと納税は、牛肉や果物、カニやウニなどの高級品が人気のようですが、カレーなどのレトルト食品やお米、朝食がわりになるビスケット、ジュースなどの飲料、つまり長期保存ができるものがおススメです。
また、クレジットカードのポイントやTポイントや楽天ポイントも馬鹿にできません。クレジットカードのポイントの場合、お得なのは様々な買い物に使える共通のポイントに交換する方法。私の場合には、アメックスを社会人になってからずっと使ってしましたが、(ポイントの有効期限もないため)今はその貯めてあったポイントをAmazonギフト券に交換して、消耗品(A4用紙やプリンターのトナー、文房具など)を購入するときに使ってします。アメックスの場合にはその他にもスターバックス、モスバーガー、nanacoポイントに交換できるので、非常に助かっています。
経費を使う時は費用対効果を考えてから
「経費で落とせるから」と何でもかんでも領収書をもらっている方を時々お見かけしますが、そんなことをやっていると、どんどんキャッシュが無くなります。お金を使う時に一呼吸おいて、投資に値するか?を考えてから購入する、契約するという心構えが必要のようです。
生活のリズムを作る
会社員であれば毎日オフィスに出社しますし、就業時間中は上司、同僚の目がありますので、いやが応でも仕事せざる得ない状況になっていますが、フリーランスは上司はいませんので、生活リズムが崩れがちです。ぜひ自分にとって仕事しやすく、プライベートを犠牲にしない働き方を早い段階で見つけるべきだと思います。あくまで私の場合ですが、朝型生活にしてから仕事の生産性もプライベートも充実しました。
準備期間中に読んでおいて良かったと思える本
独立準備中、あるいはフリーランスになりたての時に読んでおいて良かったと思える書籍を幾つかご紹介しておきます。
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読んだ感想 :
フリーランスに憧れはあるけど、自分には手に職がない、特筆すべきスキルがないという方はぜひ読んでほしいと思います。複業から挑戦することのメリットが具体的に書かれています。
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読んだ感想 :
まだ独立する、フリーランスになるかどうか迷っている方にぜひ読んでほしい本です。退職~フリーランスとして成功するまでの生々しい経験が語られています。
[amazonjs asin=”4756919502″ locale=”JP” title=”会社に雇われずにフリーで働く! と決めたら読む本 (アスカビジネス)”]
読んだ感想 :
フリーランスになりたいと心に決めたらぜひ読んでください。会社員の立場、事業者(フリーランス)のお金の管理の仕方、仕事の獲得術が紹介されています。
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読んだ感想 :
独立後の間もない時に読むと非常に参考になると思います。著者の方がフリーランスになってからどうやって仕事を獲得していったかという営業術が非常に参考になると思います。
最後に~ご家族に賛成してもらうには~
会社員の方で正社員、それなりに年収がある人は、フリーランスになるのははっきり言って大変です。ご家族がいるということはあなたの月収で生活している人が1人ではないということですから。
ご自分が挑戦したいと思っても、ご家族の方に理解してもらい、応援してもらえるようになるまでは独立すべきではないと思っています。加えて昨今は副業解禁、パラレルキャリアと正社員を取り巻く環境が変化し、気兼ねなく自分のやりたかった仕事に挑戦できる環境が整いつつあります。だから焦って退職・独立という形でフリーランスになることはないと思います。勢いで十分な準備期間のないまま、フリーランスのなってしまった方の中には、客先常駐(従業員ではないが、毎日クライアント先企業に出社して働く)という選択肢を取らざる得ないというケースも聞いています。会社員の月収は売上た利益に関係なく、毎月定められた金額が振り込まれるものです。この安定収入を維持したままで、やりたいことに挑戦しましょう。
そもそも、ご自分が良いと思ったサービスも市場でニーズがあるか、やってみないとわかりません。テストマーケティングが必要なのです。そしてこの段階では、自分のリソースを全部投入しなくても大丈夫です。まずはそのサービスを買ってくれる(契約してくれる)人がいるか少し時間をかけて様子をみてみしょう。たとえ、売上が少なくても契約が成立するのであれば、ニーズはあります。
実績ができれば、ご家族の方にタイミングを見計らってアピールしてみてはどうでしょうか?やる気があって、実績を作っているということを継続すれば、ご家族にもその思いはいずれ伝わると思いますし、ご自分の自信にも繋がると思います。
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