対応事例: 偽のセキュリティ警告が表示されたPCの調査

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いつもブログをご覧くださり、ありがとうございます。
今回のブログは、ご依頼いただいたお客様でのご相談と対応事例についてご紹介いたします。

「パソコンに突然、ウイルス感染を知らせるような警告が表示されるようになった」とお客様からご相談をいただきました。

画面には、

  • 「クリティカル・エラー」
  • 「重大なエラーが発生しました」
  • 「ファイアウォールをオンにしてください」
  • 「今すぐウイルスを削除」

といった、不安を感じさせる警告が繰り返し表示されていました。
お客様としても、「本当にウイルスに感染しているのではないか?」と心配されている状況でした。今回は現地でパソコンを確認し、原因の調査とセキュリティチェックを行いました。

※お客様を特定できないよう、実際の内容の一部を変更・省略してご紹介しています。

まず Windows のセキュリティチェックを実施

最初に確認したのは、本当にWindowsがマルウェアなどの脅威を検出しているのかという点です。
Windows標準のセキュリティ機能である「Microsoft Defender」を使用してスキャンを実施しましたが、脅威は検出されませんでした。

ここで重要なのは、

「画面にウイルス警告が出ている=実際にウイルスに感染している」とは限らない

ということです。

最近は、本物のWindowsの警告に似せた画面や通知を表示して、不安を煽るケースがあります。
そのため、警告に表示されたボタンをすぐにクリックするのではなく、「誰がこの警告を表示しているのか」を確認することが重要です。

警告をよく見ると「Microsoft Edge」の表示が

表示されていた警告を詳しく確認すると、「Microsoft Edge」の文字と、見覚えのないWebサイトのドメインが表示されていました。

そこで、Windowsそのものではなく、WebブラウザであるMicrosoft Edgeから通知が送られている可能性を疑いました。
Microsoft Edgeには、Webサイトからのお知らせをWindowsの通知として表示する機能があります。

通常は便利な機能ですが、悪意のあるWebサイトでも、

「通知を許可しますか?」

という画面で利用者が「許可」を押してしまえば、その後、パソコンに通知を送ることができるようになります。

Edge の通知設定から不審なサイトを発見

Microsoft Edgeの設定から、通知を許可しているWebサイトを確認しました。
すると、見覚えのない複数のWebサイトが「通知の送信を許可するサイト」として登録されていました。

さらに確認すると、

警告画面に表示されていたドメインと、Edgeで通知を許可していたドメインが一致していました。

今回の問題を切り分けるうえで、非常に重要なポイントです。
つまり、

不審なWebサイトを閲覧

何らかのタイミングで「通知を許可」

Edgeに通知許可が保存される

不審なWebサイトから通知が送られる

Windowsの右下に偽のセキュリティ警告が表示される

という流れで発生していた可能性が高いと考えられます。該当するWebサイトの通知許可はすべて削除しました。

念のため、拡張機能やインストール済みアプリも確認

通知を削除しただけで調査を終了するのではなく、念のため他の原因がないかについても確認しました。
Microsoft Edgeにインストールされている拡張機能を確認しましたが、今回の警告に直接関係すると考えられる不審な拡張機能は確認されませんでした。

Windowsに最近インストールされたアプリについても確認しましたが、警告が表示されるようになった時期にインストールされた明らかに不審なソフトウェアは確認できませんでした。

Microsoft Defenderでパソコン全体をフルスキャン

最後に、Microsoft Defenderを使用してフルスキャンを実施しました。

今回のPCでは約89万ファイルを対象にスキャンを行い、結果は、

「0個の脅威が見つかりました」でした。

以上の結果から、現時点ではWindowsを初期化する必要があるような明確なマルウェア感染の事象は確認されませんでした。
今回については、Microsoft Edgeで不審なWebサイトへの通知を許可してしまったことにより、偽のセキュリティ警告が表示されていた可能性が高いと判断しました。

「警告が出たから初期化」ではなく、まず原因の切り分けを

今回、パソコン初期化も行った方が良いかを検討しました。

確かに、本当にマルウェアへ感染していて安全な状態へ戻すことが難しい場合には、パソコンの初期化が必要になることもあります。
しかし、初期化するとアプリケーションの再インストールや各種設定、データの復元なども必要になります。業務で使用しているパソコンであれば、その影響は小さくありません。

そのため今回は、いきなり初期化するのではなく、

  1. 「何が警告を表示しているのか」
  2. 「不審なソフトウェアが入っていないか」
  3. 「セキュリティソフトが脅威を検出していないか」

と順番に確認して原因を切り分けました。結果として、不審なWebサイトの通知設定を特定し、Windowsを初期化せずに対応することができました。

同じような警告が突然表示されたら

パソコンを使用していて、

  • 「ウイルスに感染しています」
  • 「重大なエラーが発生しました」
  • 「今すぐ修復してください」
  • 「サポートへ電話してください」

などの警告が突然表示されても、慌てて画面に表示されたボタンや電話番号を操作しないようにしてください。
本物のセキュリティ警告ではなく、Webサイトやブラウザの通知機能を利用した偽の警告である可能性があります。

  • 「今すぐクリックしてください」
  • 「すぐに電話してください」
  • 「このままではデータが削除されます」

など、利用者を急がせるようなメッセージには注意が必要です。
まず画面を閉じる前にスマートフォンなどで写真を撮っておくと、後から原因を調査する際にも役立ちます。

パソコンやITのトラブル、「初期化する前に」ご相談ください

弊社では、中小企業・個人事業主の皆さまを中心に、パソコンやWeb、ITに関するトラブルのご相談・サポートを行っています。

今回のように、

  • 「ウイルスなのか分からない」
  • 「警告が何度も表示されて怖い」
  • 「初期化したほうがいいと言われたけれど、本当に必要なのか分からない」
  • 「社内にITに詳しい人がおらず、誰に相談すればいいか分からない」

といったケースでも、状況を確認しながら原因を一つずつ切り分けていきます。
パソコンの初期化や買い替えなど、大きな対応をする前に解決できる場合もあります。

ITやパソコンのことで「ちょっと見てもらいたい」「どう判断すればいいか分からない」ということがありましたら、お気軽にご相談ください。

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南大阪を中心に活動しているシステムエンジニアです。これまでの経験から、ビジネス課題について一緒になって考え、課題解決のためにサポートさせていただきます。些細なご相談でも構いません。当方に期待することやご相談内容についてお聞かせください。

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