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今回の記事はブックレビュー(読書感想文)です。エンジニアで、現在はクレディセゾンのCTOをされている、小野 和俊 氏が今年2020年に執筆された「その仕事、全部やめてみよう 1%の本質をつかむ「シンプルな考え方」」。
タイトルが少々刺激的ですが、とてもわかりやすい表現と例え話があり、エンジニアの方だけでなく、他のお仕事をされているビジネスパーソンの方が読んでも参考になる部分も多いと思います。
目次
目次
はじめに ITベンチャーと老舗金融企業で学んだこと
第1章 「谷」を埋めるな、「山」を作れ!
――市場で勝つ
・王者マイクロソフトへの挑戦――「1%の本質」をつかむ
・業務命令でビットコインを配布した日
・「山」を作るプレゼン、3つのコツ
第2章 「ハンマーと釘」の世界の落とし穴
――正しく実行する
・「よいアイデア」と「ダメなアイデア」の違い
・PDCAではなく、DCAPで動くべき3つの領域
・稟議書の呪縛から逃れる「2つのタイミング」
第3章 「ラストマン戦略」で頭角をあらわせ
――自分を磨く
・「遊び人」が賢者になる日
・「臆病者」の私が24歳で起業した理由
・戦略的に「見せ場」を作る
第4章 「To Stopリスト」をいますぐ作る
――生産性を上げる
・人は「見られる」と生産性が上がる
・「選択肢は2つある。ビールを飲むか、ワインを飲むかだ」
・「一番近く」と「一番遠く」だけを見る
第5章 職場は「猛獣園」である
――チームで戦う
・人を傷つけずに、問題点を指摘する――「ひよコード」
・「俺がやったほうが早い病」の治し方
・「いい人が採用できない」に効く2つのアプローチ
Amazonの商品ページより
表現方法や例え話が面白い
小野 和俊 氏がご自身の経歴を振り返りながら、やるべき仕事・考え方を様々な角度から経験をもとに、分析されておられます。
まず、第一線で開発現場を指揮してきた経験談の面白さです。
ブロックチェーンの勉強会で、業務命令だからと嫌々参加するエンジニアに実際にビットコインを配布して体験してもらった時のエピソード、着金した時に声をあげて興奮していたという描写がありますが、柔軟な発想だと感じました。
第3章の「ラストマン戦略」。
特定の分野でスキルを伸ばし、グループの中で一番詳しいと言われるようになるようにスキルアップすることを小野氏は「ラストマン戦略」と呼んでおり、実際に新卒で入社した、サンマイクロシステムズで、XMLの分野でスキルを伸ばしたことが、米国本社で働くきっかけになったそうです。
立場や文化の違いをうまく表現しているところも、この本の面白いと感じる理由であると思います。
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